作成ソフトとデザインタイプ
今回はWEBサイトを作るときに使用するソフトと、ソースの書き方によるデザインタイプを紹介します。 どれも一長一短なので、自分にあったものを見つけてください。
ソフトについて
まずはソフトを紹介します。0円〜数万円まで非常に幅が広いです。長く付き合うことになるので、 お気に入りのを探しましょう。
WYSIWYGタイプ
「ウィジウィグ」と読みます。What You See Is What You Get の略で、直訳すると「見たものが、手に入れられるもの」という意味。 作成ソフトの画面で見たものが、そのままブラウザーでも表示されます。
メリット
- パーツを配置する感覚で作れるので、HTMLをあまり知らなくても大丈夫。
- メーカー製が多いので、機能が豊富。素材などもついてくる。
- 手打ちに比べて制作時間が短縮できる。
- 多くの場合自分でソースの編集(手打ち)もできる。
- 自分の思い通りのデザインを実現しやすい。
- 参考書が充実
デメリット
- 機械的に作るので、微妙な調整が効かない。
- 無駄なソースもあるので、ファイルサイズが大きくなる。
- 高機能なだけに使いこなすのが大変。
- ブラウザーで見ると表示が変な場合もある。
主なソフト
- ホームページビルダー8
- ホームページNinja 8
- Golive CS
- Dreamweaver MX
テキストエディタータイプ
自分で文字を打ち込んでいくタイプです。タグ打ち、手打ちともいわれます。 ブラウザーで表示するまでどんな風に見えるか分かりません。
メリット
- フリーソフトが多いので、お金がかからない&お気に入りが見つかりやすい。
- 知識さえあれば、自由自在に作れる。
- 文字入力さえできれば基本的な使い方はできる簡単さ。
- きれいなソースが書けるので、自分以外の人でも編集しやすい。
- ソフトを自分好みにカスタマイズできる。
デメリット
- 出来具合は自分の知識に比例する。
- 高度なデザインをするには相当な技量が必要。
- 実際にブラウザーで見ると予想とぜんぜん違っていたりする。
- 修正に時間がかかる。
主なソフト
- ez-HTML
- StyleNote
- へてむるクリエイタ〜
手早くお手軽に作りたい or 本当のプロの方はWYSIWYGタイプ、 徹底的にこだわりたい場合や、他の人に文章の差し替えなどをやらせたい場合、勉強好きな人は テキストエディタータイプがいいでしょう。 ちなみに私はStyleNoteを愛用しています。使い勝手、デザインともに優秀なソフトです。
デザインタイプ
続いてソースの書き方の違いによるデザインタイプについて説明します。講習会で扱うのはCSSデザインですが、 他のも知っておいて損は無いと思います。
完全オートマチックデザイン
完全に機械任せでデザインをします。ワードでHTML保存をするとできます。 ファイルサイズが大きくなるし、ソースを見て編集するのは非常に困難です。 よほどのことが無い限り使わないほうがいいです。
テーブルデザイン
テーブルタグを使ってデザインをします。WYSIWYGタイプのソフトを使うと大抵このタイプのデザインになります。 ブラウザーによる表示のばらつきが少なく、表現力も高いです。 日本のWEBサイトの多くはこのタイプのデザインを採用しています。 HTMLの正しさや編集のしやすさという点に関してはいまいちです。
ハイブリッドデザイン
スタイルシートを利用したテーブルデザインです。 テーブルデザインのメリットを最大限に活かし、HTMLの正しさや編集のしやすさをアップさせています。 最新のWYSIWYGタイプのソフトを使うとこのタイプになります。 スタイルシートの初心者や、テーブルデザインになれた人が使うにはちょうどいいです。 私も以前はこのタイプのデザインをしていました。
CSSデザイン(ボックスデザイン)
一番新しいデザイン手法です。スタイルシートをメインで使います。 ハイブリッドデザイン以上のHTMLの正しさと編集のしやすさを持っています。 上手く使えばテーブルデザイン以上に高度な表現も可能となります。 ただ、完全にサポートされていないので、ブラウザーによって見え方が違うことがあります。 テキストエディタータイプのソフトでないとやるのは難しいです。
一度CSSデザインの編集のしやすさを覚えてしまうと、もうハイブリッドなどには戻れません。 私は以前ハイブリッドデザインをしていましたが、 CSSデザインに移行した後ハイブリッドタイプのページを編集しようとして非常に苦労し、結局CSSデザインで 一から作り直したことがあります。 ただ、とっつきやすさという点ではハイブリッドデザインの方が上なので、最初はハイブリッド、 なれたらCSSがいいのではないかと思います。